昨日、先週に引き続き、介護セミナーに参加してきました。
今回は、ケアマネさん・地域包括センターの方・老人介護者の会々長さん・
介護サークルの会長さんのお話を聞かせていただくことができました。
在宅介護で悩んでいらっしゃる、苦しんでいらっしゃる方々の現状のお話をお伺いし、
壮絶な介護をされていらっしゃる方が身近に数多くおられることを知り、衝撃を受けました。
例えば、ある男性(要介護者)の奥さんが重い病で入院。
その男性も持病があり、ヘルパーさんに通院介助してもらっていますが、
通院先は奥さんが入院している向かいの病院。
普通なら、通院したついでに奥さんの病院へお見舞いに行くと思うのですが、
通院介助の途中でヘルパーさんが通院以外の介助行為はできないとのこと。
片道数千円のタクシー代がかかる道のりを、一旦家に帰って出直さなければならないらしく、
後ろ髪を引かれる思いでそのまま帰宅していたそうです。
結局、ケアマネさんがボランティアでその男性を奥さんの入院している病院まで
連れて行ってるそうですが、こんなところにも介護保険の融通が利かない部分が見られます。
他にも、入院中の病院で危険行為を働いたとして、自宅に強制送還され
寒い中、布団も引かずに横たわっていた要介護者をたまたま通りがかった
ヘルパーさんが発見したというお話や、
認知症の母親を在宅介護している40歳代の男性が、極度の介護疲れから
排泄介助を怠り、見るも無残な状態になっていたお話など、非常に胸が痛むような内容でした。
このような負のスパイラルに陥ってしまい、介護地獄から抜け出せない介護者の方々が
僕たちの知らないところで日に日に増えて来ている現状を知らされました。
しかし、打つ手はいくらでもあるんと思うんです。
自ら勉強したり情報を集めたり、相談したりすることで解決できることはあると思います。
僕たちの住んでいるところでは、今年の2月から、介護に関する相談ができる
「地域包括センター」が、元々1ヶ所だったのが6ヶ所に増え、身近に利用できるようになりました。
せっかくですから一人で悩みを抱え込まず積極的に利用してみることです。
また、老人を介護している方の家族が集まる「老人介護者家族会」という
存在も知りました。悩みの相談受付や様々な企画をされています。
介護者は日頃、人に言えない悩みや愚痴を多く抱え込んでいます。僕もその内の一人です。
そんな人たちの為に、発言の場を用意してくださることは非常にありがたいことです。
介護疲れやストレスに押し潰されそうになった時、
ちょっと誰かに話を聞いてもらうだけで気分が晴れるものです。
僕たちはそう言う意味で恵まれた環境で在宅介護できているんだなぁと感じました。
逆に一人で介護されていらっしゃる方のご苦労は想像を絶するものではないかと心配になります。
ユウとも話し合ったんですが、なんとかそのような方々が
介護に押し潰されたりしないよう力になれないだろうかと…
ボランティアとかいろいろ手段がありますが、
自分たちのできる範囲で貢献して行きたいと思った次第です。
森小路千林バルは11月2日開催です。
前売り券好評発売中!
posted by マサユメ&ユウ at 11:27
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介護の現状
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